「WordPressの始め方」を解説した記事は、検索すれば山ほど出てきます。だから正直に書きます。この記事は、そのうちの1本としては読まなくていいです。
書いているのは、少し違う前提の話です。
AIに記事を書かせて、自動で投稿する前提でブログを始めるなら、サーバー選びの基準が変わります。
僕は最初、この視点を持たずにサーバーを選びました。結果的に困らなかったのは運がよかっただけで、条件次第では「自動化しようとしたらできなかった」という状態になっていました。
この記事では、その基準と、実際の手順を書きます。
普通の「始め方記事」と、この記事の違い
一般的な記事が扱うのは、だいたいこの3つです。
- 料金が安いか
- 表示速度が速いか
- 管理画面が使いやすいか
これらは大事です。でも、AIに自動投稿させる前提だと、もう2つ条件が増えます。
| 追加で必要な条件 | 何のために |
|---|---|
| REST APIが使えること | 外部のプログラムから記事を投稿するため |
| 定時実行(cron)が使えること | 決まった時刻に処理を走らせるため |
この2つは、料金比較の表にはまず載っていません。でも、これが塞がれているサーバーを選ぶと、自動化の入り口で詰みます。
特に注意すべきなのは「無料プラン」
WordPressを無料で始められるサービスもありますが、無料プランはREST APIの書き込みが制限されていることが多いです。
つまり、外からプログラムで記事を投稿できません。手で管理画面を開いてコピペする運用から抜け出せない。
自動化を視野に入れるなら、最初からレンタルサーバーを借りるほうが結果的に近道です。
費用の実際
正直な数字を書きます。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| レンタルサーバー | 月1,000円前後(契約期間で変動) |
| ドメイン | 年1,000〜4,000円程度(種類による) |
| WordPress本体 | 無料 |
| テーマ(Cocoon等) | 無料のもので十分 |
月1,000円ちょっとが現実的なラインです。
料金とキャンペーンは頻繁に変わるので、必ず公式サイトで最新を確認してください。 長期契約でドメインが無料になる形のキャンペーンが行われていることが多いです。
先に言っておくこと
月1,000円は、すぐには回収できません。
僕は別で運営しているメディアで、5ヶ月かけて売上1,080円でした。ツール代を含めれば大幅な赤字です。「サーバー代くらいすぐペイできます」とは書けません。
回収できるかどうかは、サーバーではなく続けられるかで決まります。 そこは正直に書いておきます。
Step 1|サーバーを契約する
僕が使っているのはエックスサーバーです。選んだ理由を正直に書くと、「情報が多かったから」でした。
初心者にとって、これは意外と大きい要素でした。詰まったときに検索して出てくる情報量が違います。使っている人が多いサービスは、それだけで初心者向きです。
結果的に、自動化の条件も満たしていました。
- REST APIが標準で使える
- 管理画面から定時実行(cron)を設定できる
- SSH接続にも対応している
- SSL(https化)が無料で、設定も自動
契約の流れ
- 公式サイトで「お申し込み」
- プランを選ぶ(個人ブログなら一番安いプランで十分です)
- WordPressクイックスタートを選ぶと、ドメイン取得とWordPress設置まで一度に終わります
- 契約者情報を入力し、支払い方法を選ぶ
- メールで届く情報を保管する
3番のクイックスタートを使うのがおすすめです。 サーバー・ドメイン・SSL・WordPressを別々にやると設定でつまずく箇所が増えます。まとめてやってくれるほうが事故りません。
プラン選びで迷わないために
最初は一番安いプランで問題ありません。アクセスが増えてから上げれば済みます。
そして、そのアクセスが増える段階は、たいてい思っているより先です。最初から上位プランを選ぶ理由は、個人ブログではほぼありません。
Step 2|ドメインを決める
サーバー契約と同時に取れますが、名前は少し考えてから決めてください。 あとから変えると、それまでの検索評価がリセットされます。
気をつけること
- 短く、打ちやすく
- 後で扱うテーマを狭めない名前にする
- 日本語ドメインは避ける(URLが文字化けした長い文字列になります)
僕は自分のハンドルを入れた名前にしました。これは好みが分かれるところで、将来ブランドを分けたくなったときに使い回せないという弱点があります。汎用的な名前のほうが潰しは効きます。
Step 3|WordPressの初期設定(ここが本題)
インストールが終わったら、記事を書き始める前にやっておくべき設定があります。
この順番が重要です。 後回しにすると、あとで直すコストが跳ね上がります。
① パーマリンクを変更する(最優先)
記事を書く前に、これだけは必ずやってください。
初期状態のURLは、こういう形になっていることがあります。
https://example.com/2026/08/01/日本語のタイトルがそのまま入る/
問題は2つ。日付が入るので記事を更新しても古く見えること。そして日本語部分がURLエンコードされて %e6%96%b0... という長大な文字列になることです。SNSで共有したときにリンクが壊れやすくなります。
設定手順
- 管理画面 →「設定」→「パーマリンク」
- 一番下の「カスタム構造」を選ぶ
- 入力欄に
/%postname%/と入力 - 「変更を保存」
なぜ最優先かというと、記事が増えてから変更すると、既存記事のURLが全部変わるからです。 検索エンジンに登録済みのURLが全部404になります。
僕は記事が2本の段階で気づいて変更しました。あれが20本の段階だったら、かなり面倒なことになっていました。
② 記事のURLは英数字で指定する
パーマリンクを直しても、日本語タイトルからは日本語のURLが自動生成されます。
記事を書くたびに、URL部分を手動で英数字に変えてください。 編集画面の右側、「URL」または「スラッグ」の欄です。
タイトル:エックスサーバーでWordPressを始める手順
URL :xserver-wordpress-start
これはカテゴリでも同じです。カテゴリを作るときも、スラッグを英数字で指定してください。
③ SSL(https)を確認する
http:// ではなく https:// で表示されるか確認します。クイックスタートを使っていれば自動で設定されています。
これは後で出てくる自動化の必須条件でもあります。httpのままだと、外部プログラムから投稿するための認証機能が使えません。
④ サイトのキャッチフレーズを入れる
管理画面 →「設定」→「一般」→「キャッチフレーズ」。
空欄のまま放置されがちですが、検索結果に出るタイトルの一部に使われます。サイトが何についてのものか、20〜30文字で書いておいてください。
Step 4|自動化の準備をする
ここまで終われば、通常の運用は始められます。AIに自動投稿させたい場合は、あと1つだけ設定します。
アプリケーションパスワードを発行する
外部のプログラムからWordPressを操作するための、専用の鍵です。普段のログインパスワードとは別物で、いらなくなったらそれだけを無効化できます。
- 管理画面 →「ユーザー」→「プロフィール」
- ページ最下部の「アプリケーションパスワード」
- 用途の名前を入れて発行
この項目が見当たらない場合は、サイトがhttpsになっていない可能性が高いです。 Step 3の③に戻ってください。
ここまで来れば、Claude Codeなどのツールから記事を直接投稿できる状態になります。具体的な手順は別記事に書きました。
→ Claude CodeでWordPressに自動投稿する方法 → Claude Codeをcronで定時実行する方法
他社サーバーと比べてどうか
正直に書きます。エックスサーバーでなければならない理由は、特にありません。
| サーバー | 特徴 |
|---|---|
| エックスサーバー | 利用者が多く、詰まったときの情報が多い |
| ConoHa WING | 管理画面が新しく分かりやすい。表示速度の評価が高い |
| ロリポップ | 最安値帯。ただし安いプランは機能制限に注意 |
REST APIとcronが使えるかを確認すれば、どれを選んでも自動化はできます。
僕がエックスサーバーを勧める理由は性能ではなく、初心者が詰まったときに検索して答えが見つかる確率が高いからです。これは実際に何度も助けられました。
逆に言うと、すでに他社を使っている人が乗り換える理由はありません。
実際につまずいた点
契約したのに、サイトが表示されない
契約直後は、ドメインの情報が世界中に行き渡るまで時間がかかります。 数十分から、長いと1日程度。
僕は「設定を間違えた」と思って何度も見直しましたが、単に待てばよかっただけでした。契約直後に表示されなくても、慌てないでください。
プラグインを入れすぎて重くなる
最初は色々入れたくなりますが、プラグインは動いているだけで負荷になります。
僕は使っていないプラグインを1つ停止しただけで、少しですがページが軽くなりました。「とりあえず入れる」はやめて、必要になってから入れるほうがいいです。
無料テーマで十分だった
有料テーマを買うか迷いましたが、無料のCocoonで問題ありませんでした。デザインで悩む時間があるなら、記事を1本書くほうが結果につながります。
これは自分への戒めでもあります。僕はデザインをいじっている時間が、けっこうありました。
まとめ
- 自動化を視野に入れるなら、REST APIとcronが使えるサーバーを選ぶ(無料プランは制限されがち)
- 費用は月1,000円前後。すぐには回収できない前提で始める
- クイックスタートを使うと、サーバー・ドメイン・SSL・WordPressが一度に終わる
- 記事を書く前に、パーマリンクを
/%postname%/に変える(後回しにすると面倒になる) - 記事とカテゴリのURLは、毎回英数字で指定する
- httpsを確認する(自動化の必須条件)
- 自動投稿するなら、アプリケーションパスワードを発行する
サーバー選びで悩む時間は、正直あまり価値がありません。条件さえ満たしていれば、どれを選んでも大差はないというのが、実際に使ってみた結論です。
それより、始める前にパーマリンクを直しておくことのほうが、後々の影響は大きいです。ここだけは、この記事で一番伝えたい部分です。
この記事は、実際に自分が契約・運用しているサーバーでの経験をもとに書いています。料金やキャンペーンの内容は変わることがあるので、申し込み前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。

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